「み…っ、実糸、くん……っ!」 「ねぇ、顔真っ赤。それ可愛すぎだから」 彼はふいっと目を逸らす。 「ちょっ………、からかわないでよ…っ!」 「急にギャップ見せる琉依ちゃんが悪い。」 「………もう帰ります。」 階段を降りようとする私の腕を掴み、再び引き止める。 「今から──────俺とデートしてよ。」 「でっ、で………でぇとぉぉお!?」