「でも、実糸くんとも付き合ってないんだよね?未知さんが断ったんでしょ?」
だんだん早口で詰め寄る藤崎先輩。
きっと安心できる答えを、私に求めてるんだと思う。
「私も実糸くんが好きです。それなのに…色々拗らせてしまって、今に至ります。」
ごめんなさい。私……嘘はつけない。
藤崎先輩を応援することも、協力することもできないの。
彼女の顔は引き攣っていた。
気まずい空気が流れる。
「いつ………伝えるの?」
「来週の体育祭後に伝えたいです。」
「体育祭後……。そっか。」
彼女はあからさまな作り笑顔で去って行った。
でも、これでいい。
もし自分の気持ちを1度でも閉じ込めてしまったら、もう飛び出せないかもしれない。
