「……へ?」
『私も、敬介のことが一番好きだから……』
なんで…急に……?
「……え?」
『私も敬介のことが……』
私も……?
『一番好きだから……』
一番好き……?
何か、ちょっと前にもそんな言葉を聞いた様な……。
嫌な予感が……。
けど、あれは夢の話のはずだし……。
そういや、目を覚ました時の奏……。
自分の顔が熱くなって行くのを感じる。
「うそぉ〜〜〜〜〜!!??」
転げ回る俺と、
何故か凹んでいるギター。
そして、
自分を見失う程の羞恥心と、
ずきずきと痛む頭を残され、
俺は、
ちょっと一人旅にでも出ようかと考えていた……。

