その時、ドンッと体に衝撃が走った。
「あ、ごめんなさい。」
見上げると、怖そうな人がいた。
「っ、痛ってーな。前見て歩け。バカ」
「す、すいません。」
「今度は気をつけろよ。」
怖いのか優しいのかわかんない人だったな。
そんなこと思いながら咲羅のところに急いで戻った。


「もう、どんだけ待たせんのよ。」
「ごめん。てかさうちの学校に怖そうな人いる?」
「は、うちの学校ってまだ入学式すらしてないんだけど」
「確かにそうだね。」
「ま、早く教室行こう。」