「ここか……」
 
 
私が中学生の頃から私立櫻ヶ丘高等学校は可愛い人も多く格好いい人も多く偏差値も高い高校だったので「理想の華の高校生」と騒がれてる学校に私も入れるとは夢のその夢だった。
 
「あの子櫻高だよ…!!」
「本当だ…いいなー、、羨ましいよ…」
 
この制服を着るだけで通りすがる人の目線が凄い…、やっぱ櫻高凄過ぎるよ…、、こんな私が入ってもいいのか未だに思っている。
 
???「あ…!!沙奈ー!!」
 
この元気な声は…
 
  沙奈「渚沙」
 
小学生から仲良くしてもらってた渚沙だった。
渚沙は顔も可愛くて頭良くて小学生の時も当たり前のようにモテてた。
きっと渚沙の隣に釣り合う友達はいっぱい居ただろうにずっと私と仲良くして貰っていた。
中学生の頃に私が櫻高に行きたいと言ったら偶々偶然で渚沙の志望校でもあったので一緒に入学する事が出来た。

  渚沙「沙奈と入学出来て本当に嬉しいよ…!!やっぱ沙奈凄いね!!」
  沙奈「全然だよ笑私も渚沙と入学出来て嬉しいし」
 
きっと渚沙は頭が良いから簡単に合格出来たんだろう。
 
  沙奈「渚沙も凄いよ、元から勉強も出来てたじゃん」
  渚沙「全然だよ〜!!笑私も櫻高に入るのにめっちゃ勉強したし!!」
 
私には渚沙の全然がよく分からないけど羨ましかった。
 
  渚沙「沙奈ー!!私達同じクラスだよ!?」
 
そんな事を考えてたらもう渚沙はクラス表を見ていた。
 
  沙奈「本当に?嬉しい」
  渚沙「やったね!!沙奈居ると心強いから嬉しい!!!」
  沙奈「…笑笑、私もだよ笑」
  渚沙「なんで笑うの!?笑」
  沙奈「なんか嬉しいなって…笑」
  渚沙「えへへ…笑笑沙奈が笑ってるところ久しぶりに見れたから良いや!!笑」
 
確かに私でも久しぶりに笑った気がする。
きっと受験勉強で勉強ばっかりしてたからきっと誰ともあまり話してないし笑う事も無かったかもしれない。
 
  渚沙「きっと受験勉強であんまり笑ってなかったでしょ?もう受験終わったし沢山楽しい事して笑おうね!!」
 
渚沙が私の心情を読み取ってる気がして話しかけてくれる渚沙が大好きだ。
昔も今もそんな渚沙が憧れでもあり大好きだった。
 
  沙奈「うん笑」