そうして幼稚園ではお友達におもちゃを貸してと言われても
一緒に遊ぼうと言われても
僕が嫌なことは全部聞かないことにした。

無視無視。
僕が聞かなければ僕の好きなことを永遠としていられる!
だけどそのうち誰ひとりとして
声をかけてくる子は居なくなった。


「んー、なんかつまらない。」


ひとりポツンと遊ぶ僕はみんなをみて
楽しそうだなと思いはじめた。


「いーれーてっ!」

「···。みんな向こうのおもちゃで遊ぼ!」


あれ、僕の声きこえてない?
その後も何度か声をかけたけど誰一人として
聞いてはくれなかった。

僕はだんだん悲しくなってきて
大声で泣いたんだ。