ここはどこだろう。



凛々ちゃんの声が聴こえた。



凛々ちゃんはなぜか泣いていたのだろう。



どうして?



何に?



凛々ちゃん…泣かないで。



凛々ちゃんは私の大切で大好きなお姉ちゃん。



けど、凛々ちゃんは昔からどこか変わっている所がある。



何かを見据えているようなそんな。



そういえば、さっきも変だった。



なんで急に謝ったりしたんだろう。



まるで何かに悔やんでいるかのように。



もう会えないみたいな感じだった。



そんなはずないのに。



明日もいつものように会えるのに。



おかしいや……。



私の人生はこれからもこの先もずっと変わらず、普通に家族が居て楽しい毎日が続いていくものだと疑わないでいた。



普通はそういうものだ。



そうでなければ、おかしいから。



変わらない毎日。



刺激がほしいなんて思わない。



普通が1番だ。



だけど、どこかで崩れる。



そんな現実はほしくないから……。



それはいつ?



今?



可能性はどこにあるのだろうか?









「―て」


ぼんやりと声がした。


「―きて」


それが、どんどん大きくなっていく。


「起きて、始まっちゃうよ」


「っ!?…えっ」



その声に目が覚めた瞬間、何もかもがひっくり返る程の光景をめにした。