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「凛」


 お昼休み。

 お弁当を食べ終えてトイレに行った後、人気のない廊下で後ろから聞こえた声にひどく安心した。


「……響」


 今は、何でもわかってくれるこの人のそばが一番安心するかもしれない。


「大丈夫?」

「うん。大丈夫」


 私はヘラヘラと笑ってみせるけど、たぶん気持ちが沈んでることはバレてしまったんだと思う。


「……さっきの、きっとわざとだよ」

「……」