✧˙⁎⋆
「……はい。 できた」
保健室にて。
私の指に包帯を巻き終えた養護教諭の広瀬先生が、私の頭にポンと手を置いた。
「カッター使うときは気をつけてね。 場所によってはもっと大変なことになったりするんだから。 担任の先生には生徒に無茶ぶりするなって私から言っとくわ」
「はい……すみません」
自分の情けなさに、広瀬先生の優しさがしみて、目尻に涙が浮かんだ。
「まったくもー。 大の男がこれぐらいの血で取り乱すなんて情けないですよ!」
広瀬先生が隣に立っていた壺井先生の背中をバシッと叩いた。
「うっ……いや、おっしゃる通りです」
壺井先生は頭をかいて困ったように笑った。
どうやら壺井先生、広瀬先生には頭が上がらないみたいだ。
「……はい。 できた」
保健室にて。
私の指に包帯を巻き終えた養護教諭の広瀬先生が、私の頭にポンと手を置いた。
「カッター使うときは気をつけてね。 場所によってはもっと大変なことになったりするんだから。 担任の先生には生徒に無茶ぶりするなって私から言っとくわ」
「はい……すみません」
自分の情けなさに、広瀬先生の優しさがしみて、目尻に涙が浮かんだ。
「まったくもー。 大の男がこれぐらいの血で取り乱すなんて情けないですよ!」
広瀬先生が隣に立っていた壺井先生の背中をバシッと叩いた。
「うっ……いや、おっしゃる通りです」
壺井先生は頭をかいて困ったように笑った。
どうやら壺井先生、広瀬先生には頭が上がらないみたいだ。



