そして放課後。
私は、教室の自分の席に座ったままひとり、途方に暮れていた。
机の上にデーンと居座るそれを見て、涙目で呟く。
「……いくらなんでもあんまりです、先生……」
それはほんの数分前の出来事。
帰りの挨拶が終わると同時に先生がニコニコ笑顔を携えて私の元にやってきた。
「月寄、確か部活入ってなかったよな」
「えっ?」
ドサッ。
「⁉」
目の前に置かれたのはプリント、色画用紙、のり、カッター、カッターマット、そしてホッチキス。
「遠足のしおりを作ってほしいんだ」
「……へ?」
「これな、すごくいい記念になるぞ。 なんてったってみんなの思い出の遠足のしおりを、ひとつひとつ作ってやれるんだからな?」
私は先生何言ってるんだろうと思いながら「はぁ」と気の抜けた返事をする。
先生はそれを気にも留めずプリントを一枚とって、カッターをチキチキと繰り出した。
私は、教室の自分の席に座ったままひとり、途方に暮れていた。
机の上にデーンと居座るそれを見て、涙目で呟く。
「……いくらなんでもあんまりです、先生……」
それはほんの数分前の出来事。
帰りの挨拶が終わると同時に先生がニコニコ笑顔を携えて私の元にやってきた。
「月寄、確か部活入ってなかったよな」
「えっ?」
ドサッ。
「⁉」
目の前に置かれたのはプリント、色画用紙、のり、カッター、カッターマット、そしてホッチキス。
「遠足のしおりを作ってほしいんだ」
「……へ?」
「これな、すごくいい記念になるぞ。 なんてったってみんなの思い出の遠足のしおりを、ひとつひとつ作ってやれるんだからな?」
私は先生何言ってるんだろうと思いながら「はぁ」と気の抜けた返事をする。
先生はそれを気にも留めずプリントを一枚とって、カッターをチキチキと繰り出した。