「なんで……?」
口をついて出た私の疑問は小さく、少し震えてる。
「あー、なんで外にいたか? 猫になるの待って、窓から脱出して凛のこと追いかけたんだよ。 でも、うまーくすれ違っちゃってたんだろうね。 結局帰ってくるまで見つけらんなかったなんて情けねー」
そう言って心は、ハハッと眉毛を下げて笑った。
「本当なら人間の姿でついていきたかったけど誰か知り合いに見られても困るし……ほんとめんどくさいな、この体」
そうぼやいた心のきれいな顎のラインを、またひと筋、雨なのか汗なのかわからない水滴が滴った。
「……」
心配して、雨の中を猫の姿で、傘もさせないのに探しに来てくれたんだ。
「……っ」
口をついて出た私の疑問は小さく、少し震えてる。
「あー、なんで外にいたか? 猫になるの待って、窓から脱出して凛のこと追いかけたんだよ。 でも、うまーくすれ違っちゃってたんだろうね。 結局帰ってくるまで見つけらんなかったなんて情けねー」
そう言って心は、ハハッと眉毛を下げて笑った。
「本当なら人間の姿でついていきたかったけど誰か知り合いに見られても困るし……ほんとめんどくさいな、この体」
そうぼやいた心のきれいな顎のラインを、またひと筋、雨なのか汗なのかわからない水滴が滴った。
「……」
心配して、雨の中を猫の姿で、傘もさせないのに探しに来てくれたんだ。
「……っ」



