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イタリア、フィレンツェにあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。
フィレンツェのランドマーク的存在のルネサンス様式。
白を基調にピンクと緑の配色がハイセンスな大理石の教会。
巨大なオレンジ色のドーム状の展望台が有名で、お金を払ってでも見たい景色と言われるほど。
スリーブがクラシカルドレスの王道と言われるほど美しいドレスは、オープンバックになっていて、クラシカルな中に遊び心も秘められた一着。
背中に添えられる彼の手が優しくて、私のドレスを更に際立たせる。
目を惹く外観とは反して、内観は質素で落ち着いた雰囲気に包まれる。
巨大クーポラの内側にはジュルジュ・ヴァザーリ作『最後の審判』のフレスコ画が描かれていて、彼がここに来たかったわけが分かる。
周りが質素なだけに、天井に吸い込まれてしまいそうなほど、息を呑むほどの傑作だ。
挙式って、何度挙げてもうっとりとさせられてしまう。
だって、教会の美しさは勿論のこと、隣に立つ彼が美しさに負けないくらい素敵でカッコよすぎるから。
優美な所作でベールアップされた先にいる彼がゆっくりと近づき、黒曜石のような瞳に私を映して。
重ねられた唇の甘い余韻を一生忘れることはないと思う。



