Special Edition ②


「ウフフッ、聖くんの唇、キラキラしてるっ」
「んじゃあ、ひまりもっ」
「んっ……ッ……んッふっ…」

ラメが口周りに付いてる俺は、キスして彼女も共犯者に。

絡める指先にある少しごつい指輪。
指輪をしてたって男に言い寄られるひまり。
俺がこれ以上予防線を張るのはどうしたらいいのか……。

「ひまり」
「……ん?」
「キスマーク付けていい?」
「え?」
「害虫が寄って来ないように予防線張りたい」
「でもっ……ママさんに見られちゃうよ?」
「ババアだけじゃなくて、誰が見ても分かる所に付けたい」
「ッ?!」
「ダメ?」
「ダメというか……」

前の彼女にキスマークを付けて見られたことが何度もある。
だから、俺の両親はたぶん気にも留めない。
強いて言うなら、大事な橘家の娘に手を出したんじゃないかと心配して、婚約が前倒しになりそうな気がするが。

彼女が嫌がるなら我慢する。
ひまりが嫌がることはしたくないから。
だけど、それだと心配は尽きない。

明日もあるパーティー。
明日用のドレスは、俺の母親が用意しているらしい。
事前にサイズをひまりの母親から聞いているらしくて、ちゃんと準備したからと言われている。
しかも、ひまりもハリウッドスターに会えるのを楽しみにしてたし。

「……聖くんっ」
「ん?」
「付けたら、……安心できるの?」
「安心か……どうだろ」
「え?」
「キスマーク付いてても気にしない男もいるしな」
「えっ?!」
「世の中、そんなに単純じゃない」

前の彼女がそうだった。
俺が付けたキスマークがあったって、前の彼女は浮気した。
キスマークが付いてる女だって抱く男はいる。