Special Edition ②


心を無にする為に目を閉じる。
ゆっくりと深呼吸して気持ちを落ち着かせていた、その時。
唇に柔らかい感触を感じた。

目を開けると、ひまりが背伸びしてキスしてくれたようだ。

壁に押し付けている手を離し、彼女の腰と首を支えて。
謝罪の意味も込めて優しくキスをし返す。
すると、彼女は珍しく俺の首に腕を回して来た。

彼女の俺への思いやり。
彼女にとったらこの行動一つ取るのも勇気がいるだろうに。

いつの間にか心が落ち着き始め、彼女の行動によるものだと実感する。
俺の心を掻き乱すのも落ち着かせるのも、ひまりだけなのだと。

ずっと背伸びしている彼女を気遣う為に、彼女の腰を支えてゆっくりとベッドへと横たわらせた。
すると、何故か彼女は体を反転させて、ベッドにうつ伏せになった。

「ひまり?」

怒らせたのだろうか?
怖がらせたのだろうか?

「…………して?」
「ん?……今、何て?」

うつ伏せだから、声がくぐもってて聞き取れなかった。
彼女の顔に耳元を寄せた、次の瞬間。

「さっきみたいに、キスして消毒して……」
「っ……」

彼女の言いたい事は通じた。
リヴァイに触れられた背中をキスで上書きして欲しい、と。

無防備な背中。
色白でもち肌で、シミ一つ無くて。
華奢な体だから、健康骨が目立つけれど、それが何とも言えないくらい色気が出てて。
うなじから背中にラメがあしらわれてて、それが綺麗さを割り増しさせてる。

その首筋から背中へとゆっくりと唇を這わせた。