Special Edition ②


「ごめん」

俺が嫉妬するよりも、芽依はそれとは比べ物にならないくらい嫌な想いをして来たはず。
自分でも認める放埓ぶりで、情けないと思うほどなんだから。

「何したら、許してくれる?」
「……」
「何でも言って。全部叶えるから」

腐るほど女を抱いて来た俺から、して欲しいことなんてないだろうが。
それでも、俺に出来ることがあるなら、全部叶えてやりたい。

彷徨わせる視線がゆっくりと俺の元に向けられた。

「では、……沢山の女性で培って来たそのスキルで、痛くないように優しく抱いて下さい」
「っ……、善処します」

初めてで痛くするなってか。
あー、そう来たか。
うん、でも、芽依の願いなら聞くしかない。

時間はたっぷりとある。
俺の理性と体力が持つかが心配だが、ここまで来たら後には引けない。


これからするって時に、こんなにも緊張したことがあっただろうか?
いや、無いな。
やっぱり好きな女を目の前にしたら、こんなにも高揚するもんなんだな。
初めて味わう感覚が擽ったくて。
こういう倖せというのもあるんだと初めて知った。



寝室のベッドの上に横たわる芽依。
恥ずかしさを隠そうと顔を背け、口元を手の甲で必死に覆っている。

そんな彼女の手をそっと掴み、シーツに張り付ける。
もう片方の手で彼女の顎を掴み、ゆっくりと俺の方に向かせて……。

開始を知らせるキスは、甘く蕩けるように優しく啄んで。
僅かに抵抗しようとする唇を割って滑り込ませ、その先もじっくりと蕩けさせて。

シーツに張り付けた指先を絡め、顎を掴んでいた指先は後頭部を支えて……。

「芽依…」