「自慢じゃないけど、すげー沢山の女見て来てるけど、芽依ダントツで可愛いから」
「はいはい」
「お世辞抜きで。ぱっちりお目目もぷっくりな唇もすげぇ色気あるし。声は可愛い系なのに、雰囲気は少し大人びててクラっとするし。そのアンバランスな感じが絶妙なんだろうな」
「っ……、完全に酔ってますね」
「だから、酔ってねーって言ってんじゃん」
「っんッ……」
ソファに座る芽依の手を掴んで押し倒した。
「こういう時は、少しは照れろよ」
緊張してるのか、顔が真顔で。
酔った勢いで倒されたと思ってるようだ。
「さっき、芽依以外の女の話したのに、嫉妬しねーの?」
「……しませんよ。響さんがモテるの、知ってますから」
「しろよ」
「へ?」
「嫉妬しろよ」
「っ……」
「少しくらいは俺を煽れよ」
「っっ……」
俺はお前のことだけで、頭の中がいっぱいなのに。
未経験なのに、余裕かましてる芽依に腹立ってしかたない。
何で俺だけ、余裕がねーんだよ。
「本当はしてますよ、……嫉妬。響さんがイベントの度に女性をホテルに連れ込んだ日、私が悲しくなかったとお思いですか?」
「……」
「ホテルのラウンジで待ってる二時間なんて、地獄ですよ」
「っ……」
「情事のあとのコール後に部屋に行った時なんて、相手の女性がほぼ裸で、……私がどんな思いであの場をやり過ごしたと思ってるんですかっ」
大きな瞳に涙を溜めて、唇を震わせる芽依。
そっか、……そうだよな。
今まで芽依の気持ち、全然考えてなかった。



