Special Edition ②


今乗りに乗ってる若手俳優の一人、Levi(リヴァイ)
見た目は長身のワイルド系で、女の噂が絶えない男。
親の会社の所属俳優ではない。
どの伝手を使って来たのかは分からないが、ひまりに触れた時点で俺の怒りが沸点を超えてる。

俺がひまりを探し回ってる事を両親が聞きつけたのか、俺達の元に駆けて来た。

父親が事情を説明し、リヴァイは渋々俺に謝罪の握手を求めて来た。
俺は両親に帰ると伝え、ひまりの手を引いて歩き出す。
勿論、リヴァイの握手は無視して。

「聖くん、ごめんね?」
「何であの場を離れた?」
「嫌だと伝えたつもりなんだけど通じなくて」
「で、無理やり連れて行かれたってわけ?」
「………うん」
「だから、言っただろ」
「……ごめんなさい」
「ひまりが謝る事じゃないんだけど、だけどめっちゃ腹立つ」

自宅へと歩きながら彼女の手をきつく握ると、彼女が握り返して来た。
手から伝わる彼女の気持ち。
彼女だって不安と恐怖で動揺したはずなのに。

自宅の玄関に入り、そのまま2階の自室へと彼女を連れて。
ドアを閉め、鍵を掛けた。
……誰にも邪魔されたくない。
例え、親でも。

ドアに彼女を押し付け、じっと見据える。
今、キスしたら壊してしまいそうで……。
完全に怒り狂ってる感情を制御するのに時間が必要で。
彼女の腕を押し付けている手に力が入る。

そんな俺をじっと見上げ、黒々とした瞳が潤み始めた。
泣かせたいわけじゃないのに。
俺のささくれ立った心を落ち着かせるための時間が必要なだけなのに。

「ごめん」
「どうして謝るの?」
「感情がコントロール出来なくて」
「聖くんは何も悪くないよ?」
「それでも」