Special Edition ②


両親の会社は歩いてすぐの所にある。

結構大きな建物で、記者会見が出来るような部屋が幾つかあって。
その幾つかある部屋でパーティーが開かれてて、勿論庭でもホームパーティー的な仕様で、どのブースも飲食やダンスや演奏が出来るようになってる。

いつ来ても、いつ帰ってもいいシステムで、参加費用は無料。
毎月貰ってる報酬からの還元という形にしているらしい。

所属するスター達を筆頭に、映画監督や有名プロデューサーとか、テレビ局の関係者とか。
この日ばかりは皆フレンドリーな会話を楽しんでいる。

両親の人徳なのかもしれないけれど、これまでトラブルになった事は一度もない。



ひまりを連れて、両親の元へ。
用意されてる食事を取り分けて貰い、未成年だからとジュースを受け取る。

立食式の部屋やテーブル席の部屋。
ライブ会場みたいなセットの部屋もあるし、それぞれに歓談を楽しむ。

俺はひまりを連れてテーブル席の空いてる所に座る。

ひまりはというと、周りにいるスター達に釘付けで。
目からハートが出まくってる。

「ひまり、浮気?」
「へ?」
「目からハートが出てるぞ」
「だって、テレビや映画とか雑誌でしか見たことない人ばかりだよっ!!」
「ボーっとしてると、テイクアウトされんぞ」
「テイクアウト?」

え、お持ち帰り知らないわけないよな?
不思議そうな表情の彼女の耳にそっと呟く。

「体目当てで自宅に連れ込まれるぞ」
「えっ?!」
「だから、ボーっとすんな」
「うんっ!!聖くん、傍にいてね?」
「フッ、……ん」

フォークに突き刺さったローストビーフが小刻みに震えてる。
お灸効果は絶大らしい。