そのあとは別行動で水族館を回って、観覧コーナーをでてすぐのお土産屋さんの前で再集合することになった。
「いやぁ・・・楽しかったねー。何回来ても楽しめるってすごいよねぇ」
私と海くんは一足先に回り終えたので、音央ちゃんと瀬名くんが出てくるのを待つことにした。
「ですね。さっき数えたらもう4回目でしたもんね」
「え、違うよ5回目じゃない?」
「あれ?4回目じゃなかったですっけ・・・」
「ほら、あのー・・・、私が家族と来てて、海くんが友達と来てて、それでたまたま会っていっしょにまわったときのやつ含めたら5回目だって話したじゃん、さっき」
「いや、あれ数えないですよ普通。だっていっしょに来てないじゃないですか」
「えー?でもいっしょにまわりはしたじゃん」
「まあ・・・そうですけど」
海くんと話していると、音央ちゃんと瀬名くんがこっちに向かってくるのが見えた。
「あ、来た」
私は二人に向かって手を振る。
二人は手を振り返して駆け寄ってきた。
「お待たせっ!」
「大丈夫、私たちもさっき出たばっかだから。よかったらちょっとお土産屋さんみてもいい?」
私の希望に、みんな同意してくれたので、そのままお土産屋さんに入った。
お土産屋さんの中は、いろんな生き物のグッズが売られていた。
「か・・・!かわいい・・・!」
私と音央ちゃんは思わず目を輝かせた。
「あかり見てこれ・・・っ!このマグカップかわいすぎ・・・!!」
「このキーホルダーもやばい・・・、こっちのタオルも捨てがたいし・・・」
「そのタオルやばいね!」
「ね!」
女子二人で勝手に盛り上がりかけたが、視界に瀬名くんと海くんがうつった瞬間正気に戻る。
そうだこれはデートなんだった。
「そだ、せっかく四人いるんだしお互いプレゼント買ってみない?」
音央ちゃんの提案で、私たちはプレゼント交換をすることになった。
(うーん・・・何にしようかなぁ・・・)
誰のプレゼントが誰に行くかはまだ決まっていないので、万人受けするものがいいだろう。
普段使いできるとなおよい。
そう思って、店に入ったときから注目していたタオルかマグカップに絞り込む。
(・・・どっちも捨てがたい!・・・けど!このタオルのデザインはちょっとかわいすぎるかも・・・)
音央ちゃんがもらうのであれば問題はないけど、瀬名くんや海くん、特に海くんがこんな愛らしいタオルを使う想像ができない。
まあかわいいグッズが海くんにあたれば、最終的に凜が使うことになりそうだけど。
とりあえず私はプレゼント交換用のマグカップを購入しようと思ったのだが、ふとそこでマグカップの隣にあったイルカのイラストがプリントされたカラーペンが目に入る。
(・・・なんかこのイルカ・・・ちょっと瀬名くんに似てない?)
ふとそんな考えがよぎって、まじまじと見つめなおすと、もう、そうとしか思えなかった。
思わず瀬名くんのほうを向いてみると、瀬名くんは私から少し離れた場所で、真剣そうにプレゼントを選んでいた。
でも瀬名くんはすぐに私の視線に気づくと、顔をあげて笑いかけてきた。
「・・・ふふっ」
もう、その笑い方・・・。
ほんと似てる。
改めてイルカを見下ろすと、このイルカがどうしても買いたくなった。
というよりかは、どうしてもこのイルカを瀬名くんにプレゼントしたい。
とはいえこれをプレゼント交換用の品にしてしまうと、瀬名くんに行くとは限らない。
(・・・よし)
私は悩んだ末、いくつか商品を手に取ってお会計に向かった。
店を出ると、もう私以外のみんなはお会計を済ませて待っていてくれた。
「あっ、ごめん待たせて!」
四人とも無事プレゼントが買えたことを確認し、プレゼント交換にうつろうか、という流れになったが立ち話もなんなのでどこかのお店に入ることになった。
「あ、それなら少し早いけどお昼ご飯にしよ!この近くだから!」
聞くと、海くんが以前行っておいしかったというピザのお店だった。
お店で焼いてくれる割に価格も手ごろなんだとか。
「ピザ!おいしそう・・・!」
私はつい楽しみで足取りも軽くなる。
「めっちゃおいしいんで、期待しててください」
「うん!」
と、言ったのだが。
数分ほど歩いて目的のお店が見えてきたあたりで、嫌な予感がした。
「・・・あれ?・・・・これ、まさか・・・」
お店の前に来て、私たちは立ち止まる。
「えーっと・・・・臨時休業って書いてあるね」
言いにくそうに瀬名くんがそう言った。
「・・・・すっ、すみません、俺・・・!」
「だ、大丈夫海くん!!お昼ならここじゃなくても食べられるし!」
「でっ、でも・・・あかりさんピザ楽しみにしててくれたのに・・・」
明らかに落ち込む海くん。
どうにか励ましたいけど、何を言えばいいのやら・・・。
そんな感じでおどおどする私とは裏腹に、瀬名くんはすぐにスマホで店を調べだす。
「んー、チェーン店でよければ近くにピザ屋あるよ。それかがっつり食べたいならハンバーグの専門店がめっちゃ近くにある。軽めに済ませるならカフェかなんか・・・こことか軽食に小さいピザ出るみたいだし」
瀬名くんは慣れた感じで代わりのお店をいくつかピックアップしてくれた。
瀬名くんの助けもあって、どうにかお昼ご飯の問題は解決しそうだ。
結局、これからしばらくダブルデートは続くので、お腹を空かせないためにもがっつり食べておこうという話になり、瀬名くんが紹介してくれたハンバーグの専門店に行くことになった。
「いやぁ・・・楽しかったねー。何回来ても楽しめるってすごいよねぇ」
私と海くんは一足先に回り終えたので、音央ちゃんと瀬名くんが出てくるのを待つことにした。
「ですね。さっき数えたらもう4回目でしたもんね」
「え、違うよ5回目じゃない?」
「あれ?4回目じゃなかったですっけ・・・」
「ほら、あのー・・・、私が家族と来てて、海くんが友達と来てて、それでたまたま会っていっしょにまわったときのやつ含めたら5回目だって話したじゃん、さっき」
「いや、あれ数えないですよ普通。だっていっしょに来てないじゃないですか」
「えー?でもいっしょにまわりはしたじゃん」
「まあ・・・そうですけど」
海くんと話していると、音央ちゃんと瀬名くんがこっちに向かってくるのが見えた。
「あ、来た」
私は二人に向かって手を振る。
二人は手を振り返して駆け寄ってきた。
「お待たせっ!」
「大丈夫、私たちもさっき出たばっかだから。よかったらちょっとお土産屋さんみてもいい?」
私の希望に、みんな同意してくれたので、そのままお土産屋さんに入った。
お土産屋さんの中は、いろんな生き物のグッズが売られていた。
「か・・・!かわいい・・・!」
私と音央ちゃんは思わず目を輝かせた。
「あかり見てこれ・・・っ!このマグカップかわいすぎ・・・!!」
「このキーホルダーもやばい・・・、こっちのタオルも捨てがたいし・・・」
「そのタオルやばいね!」
「ね!」
女子二人で勝手に盛り上がりかけたが、視界に瀬名くんと海くんがうつった瞬間正気に戻る。
そうだこれはデートなんだった。
「そだ、せっかく四人いるんだしお互いプレゼント買ってみない?」
音央ちゃんの提案で、私たちはプレゼント交換をすることになった。
(うーん・・・何にしようかなぁ・・・)
誰のプレゼントが誰に行くかはまだ決まっていないので、万人受けするものがいいだろう。
普段使いできるとなおよい。
そう思って、店に入ったときから注目していたタオルかマグカップに絞り込む。
(・・・どっちも捨てがたい!・・・けど!このタオルのデザインはちょっとかわいすぎるかも・・・)
音央ちゃんがもらうのであれば問題はないけど、瀬名くんや海くん、特に海くんがこんな愛らしいタオルを使う想像ができない。
まあかわいいグッズが海くんにあたれば、最終的に凜が使うことになりそうだけど。
とりあえず私はプレゼント交換用のマグカップを購入しようと思ったのだが、ふとそこでマグカップの隣にあったイルカのイラストがプリントされたカラーペンが目に入る。
(・・・なんかこのイルカ・・・ちょっと瀬名くんに似てない?)
ふとそんな考えがよぎって、まじまじと見つめなおすと、もう、そうとしか思えなかった。
思わず瀬名くんのほうを向いてみると、瀬名くんは私から少し離れた場所で、真剣そうにプレゼントを選んでいた。
でも瀬名くんはすぐに私の視線に気づくと、顔をあげて笑いかけてきた。
「・・・ふふっ」
もう、その笑い方・・・。
ほんと似てる。
改めてイルカを見下ろすと、このイルカがどうしても買いたくなった。
というよりかは、どうしてもこのイルカを瀬名くんにプレゼントしたい。
とはいえこれをプレゼント交換用の品にしてしまうと、瀬名くんに行くとは限らない。
(・・・よし)
私は悩んだ末、いくつか商品を手に取ってお会計に向かった。
店を出ると、もう私以外のみんなはお会計を済ませて待っていてくれた。
「あっ、ごめん待たせて!」
四人とも無事プレゼントが買えたことを確認し、プレゼント交換にうつろうか、という流れになったが立ち話もなんなのでどこかのお店に入ることになった。
「あ、それなら少し早いけどお昼ご飯にしよ!この近くだから!」
聞くと、海くんが以前行っておいしかったというピザのお店だった。
お店で焼いてくれる割に価格も手ごろなんだとか。
「ピザ!おいしそう・・・!」
私はつい楽しみで足取りも軽くなる。
「めっちゃおいしいんで、期待しててください」
「うん!」
と、言ったのだが。
数分ほど歩いて目的のお店が見えてきたあたりで、嫌な予感がした。
「・・・あれ?・・・・これ、まさか・・・」
お店の前に来て、私たちは立ち止まる。
「えーっと・・・・臨時休業って書いてあるね」
言いにくそうに瀬名くんがそう言った。
「・・・・すっ、すみません、俺・・・!」
「だ、大丈夫海くん!!お昼ならここじゃなくても食べられるし!」
「でっ、でも・・・あかりさんピザ楽しみにしててくれたのに・・・」
明らかに落ち込む海くん。
どうにか励ましたいけど、何を言えばいいのやら・・・。
そんな感じでおどおどする私とは裏腹に、瀬名くんはすぐにスマホで店を調べだす。
「んー、チェーン店でよければ近くにピザ屋あるよ。それかがっつり食べたいならハンバーグの専門店がめっちゃ近くにある。軽めに済ませるならカフェかなんか・・・こことか軽食に小さいピザ出るみたいだし」
瀬名くんは慣れた感じで代わりのお店をいくつかピックアップしてくれた。
瀬名くんの助けもあって、どうにかお昼ご飯の問題は解決しそうだ。
結局、これからしばらくダブルデートは続くので、お腹を空かせないためにもがっつり食べておこうという話になり、瀬名くんが紹介してくれたハンバーグの専門店に行くことになった。

