「ういは、いる?」

「いない」

「今出掛けてる」

「嘘ばっかり」

ガラッ

「!?」

「うい、は?」

ういはは随分と変わり果てた姿をしていた。

髪の毛は抜け落ち、帽子を被っていて、

活気に満ちていた顔も今では生気を失っている。

「だからお見舞い来て欲しくなかったの!!」

「私のこと見たら百合は私のこと嫌いになるって分かってたから!」

ういはがキッと鋭い顔で私を睨みつける。

「嫌いになんてならない!」

「そんなくだらない理由で、ういはのこと嫌いになるわけないじゃん!!!」

「嘘だよ!そんなの!」

「みんな私の見た目が変わったら私の事を嫌うんだから!!」

「もう人の言葉なんて信じられないよ!!」

ういはの瞳が助けてと訴えている。

直感でわかる。

本当にういはは素直じゃないね。

「教えて」

「ういはに何があったのか」

「私もっと、ういはのこと知りたい」

もう、ういはのことを苦しませはしない。

私は自分自身に誓った。