「大丈夫ですか?!」

 騒ぎを聞きつけて慌てて飛び出してきたのだろう。靴を履き替えないまま外に出てきた。

「み、三隅さん!」

 階段の途中で蒼くんに抱えられた私と、階段の上で立ちすくむ三人の女の子たちを見て、瞬時に状況を察したのだろう。

 慌てふためいていた小野寺先生は、パッと顔色を変えた。

「……何があったか、説明してください」

そう口にした小野寺先生は冷静な大人の顔をしていた。