アオイ――蒼くんからのDM。

「どうして……?」

 私の頭の中は大混乱だった。しかもフォローもされている。
 お互いフォロワーは万単位。もう、アオイがHALをフォローしたことに気づいた人もいるだろう。

 どうして急にSNSに連絡なんかしてきたんだろう。
 
「あ、そっか。まだ連絡先知らなかったんだ」

 私は自分から連絡先を聞いたりしないから、向こうが必要じゃなかったら、その人の連絡先を知ることはない。

「でも、蒼くんが何の用……?」

 私はさらに戸惑ってしまう。
 
「DMあける? でももし私がHALだってわかって、がっかりされてたら……」

 私はスマホの画面を見たまま、しばらく固まっていた。