蒼くんが引っ越して、三か月。

 私は塾帰り、ミコトちゃんとコンビニに寄ってアイスを買っていた。

「ねえ、みてみて」

 コンビニの外に出るなり、急にミコトちゃんが私を呼んだ。

 ミコトちゃんの丸い目が、さらに大きく丸くなっている。

 と思ったら、私の目の前にスマホの画面。

「――っわ! ミコトちゃん、近すぎ! ぶつかっちゃうよ」

 最近伊達メガネを外しているおかげでぶつからなかったけど、メガネがあったら絶対にぶつかっていた。

「ごめんごめん。ほら、アオイくん出てる」
「えっ、どこどこ?」

 私はミコトちゃんからスマホを奪うように覗き込んだ。