「二人とも、帰ってきてくれてよかった……」

 家に帰るとすぐに真智さんが飛び出してきてくれた。

 私たちがしっかりと手を繋いでいるのを見て、真智さんはなにか感じるものがあったようだ。

「……あなたたちも、しっかり話し合ったのね」

 そう私たちに言った真智さんは、ホッとしたような、少し寂しそうな顔をしていた。

「二人に話したいことがあるんだ」

 蒼くんの言葉に合わせて、私も頷いた。

「どうしても聞いてほしいことがあって……!」