「ど、どうしたの?」

 ダイニングテーブルにみんなで座る。

 よく考えたら四人そろってこのテーブルに座ったのは、数えるほどしかない。

 そんなことを思っていると、おもむろに真智さんが口を開いた。

「ごめんね、蒼。それに柚里葉さん」

 申し訳なそうな顔をした真智さんは、目にいっぱい涙を溜めている。

 いつもの柔らかい雰囲気とは打って変わって、心底疲れ切った様子の真智さんは震える唇を開いた。

「私たち、再婚を止めることにしたの」