時が止まった。

(え、蒼くん。今なんて……)

 呆然とする私に、蒼くんはもう一度、今度ははっきりと告げた。

「好きなんだ、柚里葉ちゃん。こんな気持ちになったのは初めてだからうまく言えないけど……」

 つかまれたままの手が熱い。