私はそう返事をしたものの、内心はドキドキだった。

(ど、どうしよう……。これまで蒼くんと何を話していたかわからなくなっちゃった)

 無言になった私は蒼くんの後をテクテクついて行く。

 もう少しでバス停に着くっていう頃、蒼くんが思い出したように口を開いた。

「そういえば大丈夫? 無理してない?」

「え、無理って?」

 突然の質問に私の頭の中に「?」がいっぱい浮かぶ。

「ミコトのこと。あの子、だいぶ前のめりだから困ってないかと思って」

 蒼くんは心配そうに言った。