だからわたしは、そんな昴との切っても切れない腐れ縁を自ら断ち切るために、昴とはちがう高校を受験した——はずだった。
昴の友だちにしっかりとリサーチして。確実に。
なのに、一ヶ月前の入学式の朝、同じ高校の真新しい制服に身を包んだ昴を駅のホームで見かけたときは、本当に心臓が止まるかと思った。
「な、なんでいるの⁉ 星黎を受けたんじゃ……」
「南が桜ヶ丘受けるって聞いたから変えた」
大混乱する私に、さらっとそう答える昴。
「うわっ。南くんの追っかけ!? こわっ」
「誰のせいだと思ってんだよ」
「はいはい、ごめんねー、昴のこと洗脳して」
気持ちの全くこもっていない謝罪の言葉を述べてから、しばしの間考える。
昴の友だちにしっかりとリサーチして。確実に。
なのに、一ヶ月前の入学式の朝、同じ高校の真新しい制服に身を包んだ昴を駅のホームで見かけたときは、本当に心臓が止まるかと思った。
「な、なんでいるの⁉ 星黎を受けたんじゃ……」
「南が桜ヶ丘受けるって聞いたから変えた」
大混乱する私に、さらっとそう答える昴。
「うわっ。南くんの追っかけ!? こわっ」
「誰のせいだと思ってんだよ」
「はいはい、ごめんねー、昴のこと洗脳して」
気持ちの全くこもっていない謝罪の言葉を述べてから、しばしの間考える。



