なあんだ。

 そっか、そっか。


 しかも、一週間前にスマホ壊したって。


 そりゃあ、既読がつかないはずだ。

 あーもう、いろいろ心配して損した。


 フォークで刺したままだったミニトマトを改めて口の中に放り込むと、卵焼き、ブロッコリー、ミートボールと、次々に口の中へと放り込む。

「あー、お弁当おいしーい」

「はいはい、よかったわね」

 ほくほくしながらお弁当を頬張るわたしに、杏奈が呆れたように言った。