「藤沢昴、相変わらずの人気っぷりですねぇ」
同じ中学からここ桜ヶ丘高校に進学したわたしの親友・横井杏奈が、独り言のように言う。
「はぁ~、今日も南くんが輝いて見える」
そんな杏奈のつぶやきなど聞こえていないかのように、体育の授業のために運動場へと出てきた柳瀬南くんを、わたしは窓枠にしがみつくようにしてうっとりと見つめる。
軽くウェーブのかかった茶色の髪に、どんなときでも笑みを絶やさない優しげな目元。
ああ、見ているだけで癒される……。
はぁ~と大きなため息が聞こえ、わたしは杏奈の方に視線を向けた。
「こんな近くにあーんなイケメンがいるってのに、千夏は相変わらず南くんのファンなのね」
「まさか同じ高校だなんて思ってもみなかったよー。こんなふうに南くんを拝める毎日が来るなんて。ほんと、幸せすぎて怖いっ」
同じ中学からここ桜ヶ丘高校に進学したわたしの親友・横井杏奈が、独り言のように言う。
「はぁ~、今日も南くんが輝いて見える」
そんな杏奈のつぶやきなど聞こえていないかのように、体育の授業のために運動場へと出てきた柳瀬南くんを、わたしは窓枠にしがみつくようにしてうっとりと見つめる。
軽くウェーブのかかった茶色の髪に、どんなときでも笑みを絶やさない優しげな目元。
ああ、見ているだけで癒される……。
はぁ~と大きなため息が聞こえ、わたしは杏奈の方に視線を向けた。
「こんな近くにあーんなイケメンがいるってのに、千夏は相変わらず南くんのファンなのね」
「まさか同じ高校だなんて思ってもみなかったよー。こんなふうに南くんを拝める毎日が来るなんて。ほんと、幸せすぎて怖いっ」



