その日の昼休みも、わたしはいつものように、杏奈と向かい合ってお弁当を広げていた。
だけど食欲なんか全然わかなくて、ミニトマトを延々とフォークでもてあそんでいた。
「ほら、ちゃんと食べないと。午後の授業、もたないよ?」
杏奈にお母さんみたいなことを言われ、渋々ミニトマトをぶすっとフォークで串刺しにする。
大きな口を開けて、中に入れようとしたその瞬間——。
「おっはよー」
ガラガラっと勢いよく教室の扉が開くと、ふわぁ~と大あくびをしながら昴が入ってきた。
「なあにが『おっはよー』だよ。もう昼だぞ」
川辺くんが呆れて言う。
「今朝帰ってきたばっかなんだよ。母さんに『出席日数足りなくなったらどうするんだ』って無理やり家追い出されて、マジでツラいんだけど」
そう言うと、昴はまた大あくびをする。
だけど食欲なんか全然わかなくて、ミニトマトを延々とフォークでもてあそんでいた。
「ほら、ちゃんと食べないと。午後の授業、もたないよ?」
杏奈にお母さんみたいなことを言われ、渋々ミニトマトをぶすっとフォークで串刺しにする。
大きな口を開けて、中に入れようとしたその瞬間——。
「おっはよー」
ガラガラっと勢いよく教室の扉が開くと、ふわぁ~と大あくびをしながら昴が入ってきた。
「なあにが『おっはよー』だよ。もう昼だぞ」
川辺くんが呆れて言う。
「今朝帰ってきたばっかなんだよ。母さんに『出席日数足りなくなったらどうするんだ』って無理やり家追い出されて、マジでツラいんだけど」
そう言うと、昴はまた大あくびをする。



