はじめて告白なんていうものをされて、わたし、気付いちゃったんだ。

 好きって気持ちを相手に伝えるって、ものすごいエネルギーが必要なんだってこと。

 だからこそ、それを受け取る方も、それ相応の覚悟が必要なんだってこと。

 わたしがヘコんだ一番の理由は、そういうことから逃げてる自分に気付いてしまったこと。


「俺も励ましたいんだけど」

「いい! 昴じゃなんの励ましにもならないから」


 南くんは、わたしが一人でヘコんで泣きそうになっていたところにたまたま通りかかって、ここまで一緒に来てくれた。

 ただそれだけ。