「ごめんよ~。ここは俺の席なんだ~。
他の席に座って~」

「陣阿先輩!」



来た!!!



「分かりました……。
すいません……」



知らない人が気まずそうに去って行く。





和埜(かずの)~。ダメだよ~。他の人に座らせちゃ~」

「…どうしてですか?
陣阿先輩は…向かいの席に座れば…」



空いてますよ?



「和埜に出会った時から、学食で和埜の隣の席は俺だけのものにするって決めたから。
向かいの席には座れないな」