初恋のあの子の最大の後悔〜前編〜

「よく考えたらほんとごめんね。ゲームあんまり詳しくないならペラペラと。難しかったし退屈だったでしょう?」

頭かきながら謝ると真涼さんは首を振って

「いいえ!私の知らないスケモンの話、聞けて嬉しかったです!私の知らないスケモンを知ることができて、もっと、好きになることができましたから!」

「えっ〜!?それはものすごい嬉しいです!」

熱く語って良かった〜♡心の中でガッツポーズしていると真涼さんは頭を下げて

「ありがとうございます!」

「?」「お父さんとお母さんにピカマウスのストラップ、隠してくれて、知られたくなかったから。」

安心したような真涼さんの顔を見て、俺も笑顔になりながら

「当たり前のことなんだから、謝る必要なんかありませんよ。いい経験もできましたし。」

「いい経験?」

キョトンとした顔で聞いてきたので、いたずらっ子みたいに笑って

「かわいい女の子をさりげなく、助けるヒーロー!みたいな。」

「えっ?」

「漫画みたいな経験でしょう?」