※ ※ ※
とりあえず、方針はまとまったけど。
問題は、浅野くんと連絡が取れないことだ。
練習の合間に何度か電話をかけてみたけど、一向につながらなかった。
「メッセージアプリはアンインストールさせられたって言ってたしなー。うーん……」
頭を掻きながら部室をうろうろするセラ先輩。
「もう試験始まってるのかなー」
「いえ、それはありません」
モニ先輩の不安げなつぶやきを、テツ先輩が否定した。
「十時に開場、十時十五分に試験の説明開始のはずです」
「なんでそんなことがわかるのよ?」
モニ先輩が首をかしげると、テツ先輩はふふっと笑ってスマホを取り出した。
「モニがいつ駄々をこねてもいいように、水曜日の放課後に浅野くんを捕まえて塾の名前を聞き、試験の情報を調べておきました」
ふわああ! さすがテツ先輩!!
あの日、珍しく遅れてきたなと思ったら!
「ちなみに解散は十六時四十五分。会場から学校までは徒歩も込みで四十分ほどの距離なので、後夜祭には間に合うはずです」
「てっちゃーん! 大好きー!!」
モニ先輩がドタドタとテツ先輩のところに駆け寄って、勢いよくハグする。
「モニ、幼馴染だからって安易に抱きつくのはやめなさい」
困ったようなテツ先輩の声を片耳に入れながら、あたしはもう一度浅野くんに電話をかけた。
……やっぱり、通じない。
耳からスマホを離し、頭の中で状況を整理する。
開場は十時。場所は、ここから四十分ほどの距離。
そして、今は九時十八分。
このまま試験が始まってしまったら、ますます連絡が取りづらくなる。
そこまで考えたら、自然と決意を口にしていた。
「あたし、行ってきます!」
とりあえず、方針はまとまったけど。
問題は、浅野くんと連絡が取れないことだ。
練習の合間に何度か電話をかけてみたけど、一向につながらなかった。
「メッセージアプリはアンインストールさせられたって言ってたしなー。うーん……」
頭を掻きながら部室をうろうろするセラ先輩。
「もう試験始まってるのかなー」
「いえ、それはありません」
モニ先輩の不安げなつぶやきを、テツ先輩が否定した。
「十時に開場、十時十五分に試験の説明開始のはずです」
「なんでそんなことがわかるのよ?」
モニ先輩が首をかしげると、テツ先輩はふふっと笑ってスマホを取り出した。
「モニがいつ駄々をこねてもいいように、水曜日の放課後に浅野くんを捕まえて塾の名前を聞き、試験の情報を調べておきました」
ふわああ! さすがテツ先輩!!
あの日、珍しく遅れてきたなと思ったら!
「ちなみに解散は十六時四十五分。会場から学校までは徒歩も込みで四十分ほどの距離なので、後夜祭には間に合うはずです」
「てっちゃーん! 大好きー!!」
モニ先輩がドタドタとテツ先輩のところに駆け寄って、勢いよくハグする。
「モニ、幼馴染だからって安易に抱きつくのはやめなさい」
困ったようなテツ先輩の声を片耳に入れながら、あたしはもう一度浅野くんに電話をかけた。
……やっぱり、通じない。
耳からスマホを離し、頭の中で状況を整理する。
開場は十時。場所は、ここから四十分ほどの距離。
そして、今は九時十八分。
このまま試験が始まってしまったら、ますます連絡が取りづらくなる。
そこまで考えたら、自然と決意を口にしていた。
「あたし、行ってきます!」
