「なにを言い出すかと思えば! 今まで積み上げてきたもの全てを台無しにするつもりですか!」
「ごめん、今のは……言いすぎた」
そう言ってモニ先輩はへなへなと椅子に座り、左手でおでこを抑えてうつむく。
「セラくんも、少し言い方に気をつけなさい。モニがどれほど曲の細部にこだわって演奏しているか、これまで一緒に活動してきた君ならわかるでしょう」
「わりぃ。ついイライラして……」
ばつが悪そうに言いながら、セラ先輩も近くのパイプ椅子に腰を下ろした。
「二人とも、今は喧嘩している場合ではありません。どうすれば一番良い形で今日一日を終えられるか、冷静に話し合いましょう」
「そう言うてっちゃんはどう思ってるのよ。中立ぶってないで、自分の意見出しなさいよ」
モニ先輩に凄まれたテツ先輩が、いつも通りの穏やかな表情に戻って続ける。
「どちらの言い分にも理がある以上、あとは感情的な納得感が大切だと考えます。そこで——」
晴れ模様スマイルが向けられた先は、しばらく一言も発していなかった下っ端部員。
「僕ら三年生が最も尽くすべき相手、新入生の意志に全てを委ねるというのはどうでしょうか?」
気がつけば、三人分の視線があたしに集まっている。
え、あたし……?
「ごめん、今のは……言いすぎた」
そう言ってモニ先輩はへなへなと椅子に座り、左手でおでこを抑えてうつむく。
「セラくんも、少し言い方に気をつけなさい。モニがどれほど曲の細部にこだわって演奏しているか、これまで一緒に活動してきた君ならわかるでしょう」
「わりぃ。ついイライラして……」
ばつが悪そうに言いながら、セラ先輩も近くのパイプ椅子に腰を下ろした。
「二人とも、今は喧嘩している場合ではありません。どうすれば一番良い形で今日一日を終えられるか、冷静に話し合いましょう」
「そう言うてっちゃんはどう思ってるのよ。中立ぶってないで、自分の意見出しなさいよ」
モニ先輩に凄まれたテツ先輩が、いつも通りの穏やかな表情に戻って続ける。
「どちらの言い分にも理がある以上、あとは感情的な納得感が大切だと考えます。そこで——」
晴れ模様スマイルが向けられた先は、しばらく一言も発していなかった下っ端部員。
「僕ら三年生が最も尽くすべき相手、新入生の意志に全てを委ねるというのはどうでしょうか?」
気がつけば、三人分の視線があたしに集まっている。
え、あたし……?
