ハートがバキバキ鳴ってるの!

 それからあたしたちは、お互いを「舞ちゃん」「みかる」と呼ぶようになった。
 舞ちゃんが同じボールペンを持っていたのがうれしかったあたしは、自分からどんどん提案してお揃いのものを増やしていった。
 
 あたしは相変わらず不器用で、人見知りで、成績もパッとしなくて、人よりもそこそこできるものって言ったら、舞ちゃんと一緒に始めたバレーくらいしかなかった。

 だけど、隣に舞ちゃんがいるだけで、毎日が天国だった。
 賢くてしっかりものの舞ちゃんは、あたしに宿題を写させてくれたり、遊びに行った時もあたしができないことは代わりにやってくれたりした。
 だから、舞ちゃんのそばにくっついてさえいれば、あたしは苦手なことは一切やらなくてよかった。
 なにか失敗して笑われたり、他の人に迷惑をかけることも少なくなった。
 
 舞ちゃんがいれば、あたしの世界は常にバラ色だった。
 舞ちゃんさえ、そばにいてくれれば。