「この前、タクマくんの大学生のお兄ちゃんとお話しする機会があってね、『大学生って楽しそうだなー』って感じたの」
彼氏のタクマくんの名前が出たことに一瞬イラっとしながらも、ぐっと飲み込んで続きを聞く。
「自分のやってる研究のこととか話してくれて、すごく生き生きしてたんだよね。それで、私も自分の行きたい大学に進めるように頑張らなきゃって思って」
「あの、舞ちゃん、あたしたちまだ中一だよ……」
高校にすら進学していないのに、もうその先のこと考えてるなんて。
舞ちゃんって、ときどきあたしと同い年だということが信じられなくなる。
「そう言ってる間に、時間はどんどん過ぎるのよ。いつか私たちも、それぞれ独立して生きていかなくちゃいけないんだから」
「な、なんかその言い方寂しいよ!」
舞ちゃんの「それぞれ独立」という言葉には、あたしたちがいつまでも一緒にいられないという意味も含まれている気がして……。
やだやだ!
舞ちゃんと離れ離れになるだなんて、そんな未来は一ミリも考えたくない。
「だって、事実でしょ。みかるも少しずつ大人にならないと」
「はーい、舞先生! 大人になりたいみかるから質問です! 国語ってどうやって勉強すればいいんでしょうか?」
「次から答えを見ずに予習課題に取り組むって約束したら、教えてあげる」
「いじわるー!」
ま、勉強方法教えてもらったところで、どうせやる気でないんだけどね。
はあ、期末テストは九教科だし、ハートがバキバキなる恋なんて言ってる場合じゃないな。
そんなことを考えながらぼんやりと成績表を眺めていると、遠くの席から素っ頓狂な声が聞こえた。
「ジオ、八位!?」
「まじかよ! すげぇな!」
浅野くんの机の周りに三、四人の男子が集まって、興奮気味に成績表を覗き込んでいた。
「え!? 浅野くん、八位?」
思わず大きな声が出て、遠くから浅野くんにギロッとにらまれた。
ごめんてば。だってすごいんだもん、つい。
ギターの練習もあんなに一生懸命やりながら、いつ勉強してるんだろう。
浅野くんは、成績にはちっとも興味ない様子で、成績表を無造作にカバンの中にしまった。
彼氏のタクマくんの名前が出たことに一瞬イラっとしながらも、ぐっと飲み込んで続きを聞く。
「自分のやってる研究のこととか話してくれて、すごく生き生きしてたんだよね。それで、私も自分の行きたい大学に進めるように頑張らなきゃって思って」
「あの、舞ちゃん、あたしたちまだ中一だよ……」
高校にすら進学していないのに、もうその先のこと考えてるなんて。
舞ちゃんって、ときどきあたしと同い年だということが信じられなくなる。
「そう言ってる間に、時間はどんどん過ぎるのよ。いつか私たちも、それぞれ独立して生きていかなくちゃいけないんだから」
「な、なんかその言い方寂しいよ!」
舞ちゃんの「それぞれ独立」という言葉には、あたしたちがいつまでも一緒にいられないという意味も含まれている気がして……。
やだやだ!
舞ちゃんと離れ離れになるだなんて、そんな未来は一ミリも考えたくない。
「だって、事実でしょ。みかるも少しずつ大人にならないと」
「はーい、舞先生! 大人になりたいみかるから質問です! 国語ってどうやって勉強すればいいんでしょうか?」
「次から答えを見ずに予習課題に取り組むって約束したら、教えてあげる」
「いじわるー!」
ま、勉強方法教えてもらったところで、どうせやる気でないんだけどね。
はあ、期末テストは九教科だし、ハートがバキバキなる恋なんて言ってる場合じゃないな。
そんなことを考えながらぼんやりと成績表を眺めていると、遠くの席から素っ頓狂な声が聞こえた。
「ジオ、八位!?」
「まじかよ! すげぇな!」
浅野くんの机の周りに三、四人の男子が集まって、興奮気味に成績表を覗き込んでいた。
「え!? 浅野くん、八位?」
思わず大きな声が出て、遠くから浅野くんにギロッとにらまれた。
ごめんてば。だってすごいんだもん、つい。
ギターの練習もあんなに一生懸命やりながら、いつ勉強してるんだろう。
浅野くんは、成績にはちっとも興味ない様子で、成績表を無造作にカバンの中にしまった。
