この場所で始まる恋

 

「夏純って先生のこと好きなんだね?」

「!」

 夏休みもとっくに明け、学校帰りに明日夏とカフェでお茶をしているとき、サラッと言われた発言に飲んでいたものを吐き出しそうになるのを慌てて飲み込む。そして心を落ち着かせ平然を装いながら質問の意味を探る。

「急に、なに、?」

「いや、最近の夏純見てなんとなくそうなのかなーって思って。」

 いつものふざけたような感じではなく真面目な眼差しで聞かれてそんなことあるわけないと思いつつこれまでの自分の行動を振り返る。確かに夏休みが明けてから以前は昼休み明けにある香坂先生の授業で眠気と戦っていることも多々あったけど最近はぱっちり起きているし、授業中とか授業外でも見かけると目で追っちゃうしこともあるし、話しかけられると喜んでしまうこともある、けど、、ん?

 自分のこれまでの行動に疑問を吸っていたストローから口を外し唖然とする。そのまま明日夏の方を見るとうんうんと謎に頷いていてでも信じたくなくて首を振ってこたえるが

「恋だよ。」

 と言われて頭を抱える。今まで気がつかないようにしていたが薄々そうなのではないかと思ていたが、私は、先生に恋しているのか?未だ信じられない私にうきうきした目で「きっかけは?」「どういうところがいいの?」という質問をぶつけられて迷わず「勉強を教えてもらったこと」「優しいところ、でもたまにいじわる」とかスラスラと答えている自分にさらに頭を抱える。

「でもよくわかったね、私が先生のこと好きなんて。」

「え?見てれば分かるよ。だった前より先生と話しているとき楽しそうだし、先生のこと見てるし。」

 さも当然かのような言われた言葉ににそんな分かりやすかったかと恥ずかしくなる私を見てかわいい~とからかったくる明日夏を小突く。

「告白しないの?」

 カラカラとストローでグラスに入った飲み物を氷の音を鳴らしながら混ぜる明日夏。

(そんなこと考えてなかったな、、)

 明日夏の言葉に考え込む姿勢を取るとこいつ告白するとか考えてなかったんだなと悟られ話を続ける。

「すればいいのにー案外OKもらえたりして?」

 ニヤッと笑ってから手元の飲み物をジュジュとストローを吸う明日夏。今までは思いを伝えようとか考えたことなかったけどしてみてもいいのかな?とグラスにまだ少し残る飲み物を自分の思考とともに回す。