高校の入学式の日

「やっと来たー!やばーちょーきれい!」
テンションが上がりすぎてはしゃいでると、

「おい。」

声がして見上げるととんでもないイケメンさんがいました。
思わず見惚れていると…
目が合ったと思ったら目をすぐそらされてしまった。

「…お前。っ…じゃまだから…どけ。」

「ひっ。すみません。」
そのイケメンさんは慌てて逃げるように行ってしまった。

そうですよね…
私廊下で邪魔になるぐらいはしゃいでたもん。

そう考えながら後ろに後ずさりすると
そこにあったはずの床が無くなって

「って。きゃ。」

ドサッ


あれ?
階段から落ちたのに痛くない。

「イテテ。君大丈夫?」

声がした後ろを見るとこれまたイケメンさんでした。
って見惚れてる場合じゃない。
このイケメンさんのおかけで助かったんだからお礼言わなきゃ。

「あっ。すみません。助けていただいてありがとうございます。」

そう言いながら慌てるようにイケメンさんの体の中から飛び退いた。

「いいよ。それより君怪我無い?」
そう言って首を傾げるイケメンさんの顔に擦り傷があって血が手でいるのを発見した私

「私のことよりあなたの顔から血がて出ます!保健室一緒に行きましょ?」

「あーこれ?全然大丈夫だから気にしないで。それより君の膝から血出てる。僕のハンカチ使って。」

「えっ。本当だ。でも、あなたのハンカチ汚れてしまいます。」

「いやいや。汚れていいよ。ハンカチより君の方が大切だから。」

「おーい。かなた何してんの。早く行くぞ。」
階段の上から先ほどのイケメンさんの声が。

「分かったって。ちょっと待ってて。
はい、僕のハンカチ使って。呼んでるから行くね。じゃあ待たね。膝お大事に。」

ニコッと白い歯を見せて笑って階段を上がっていった。

そんな彼の背中をチェックのハンカチを握りしめて見つめていた。