そしたら、いきなり今までの記憶を忘れる呪いをかけられそうになったこのみを、そうたが庇った。
そのせいで図書室に来なくなった。
俺が話している間、みんなは静かに聞いていた。
しばらく沈黙が続いていたが、それを打ち破るように破天荒なあいつがやってきた。
「久々じゃのう、いろいろ大変なようじゃが…」
大事な時に役に立たない神がやってきた。
「何していたの!神様ってば」
「いや~、神は忙しいんじゃよ。ほかにも仕事があるからのう」
なんかムカつくけど、神がやってきたおかげで少しにぎわってきた。
「いきなりじゃが、呪いを解く方法を教えよう。それは、仲間を信じる力で思い出させる…それだけじゃ」
ふざけている…そう思うかもしれないが、今はそれを信じるしかなかった。