はぁ~…羽田このみ、中1。
最近は図書室に行かない、つまらない学校生活を送っている。
クラスでそうたくんに会っても前みたいな、ただのクラスメイトという感じで悲しい。
今まで仲良くしていられたのが奇跡みたい…。
もう二度と、仲良くなれないのかな?
あのまま私に呪いがかかっていれば…。
こんな風に、マイナスなことばかり考える日々を送っている。
ボーっと本を読んでいると、
「このみちゃん、呼ばれているよ」
クラスメイトに言われ、廊下の方を見ると、らんちゃんとひなちゃんがいた。
「あ、らんちゃん…ひなちゃん、どうしたの?」
できる限り普段のテンションで話しかける。
「どうして図書室に来なくなっちゃったの」
心配してくれる気持ちは嬉しいけど、私が責任を取らなければいけない。
「放課後は忙しくて、しばらくいけないから気にしないで」
普段よりきつい言葉遣いでそっけなく突き放してしまった。
「わ、わかった…」
2人が教室から出て行ったあと、とても後悔した。
大切な友達まで、失ったかも…と。