「雨、学校行こう!」

「……春、私一人でも行けるよ?」

「私が一緒に行きたいの!」

「分かった、分かったから、離れて」

春は私に引き剥がされたのに、嬉しそうに笑っている。

「ふふっ、ありがと」

どうして笑うのか、理解ができない。

相変わらずひまわりのような笑顔を咲かす双子の姉の春。

顔も声も体型もほとんど一緒の私たち。

でも、私は春のようにはなれない。