先輩、振り向いてくれるまで、あと何日ですか?




「え、遥人先輩!?こんにちは!

先輩から話しかけてくれるの珍しいですね!」



「雪ちゃん、これあげる、俺には甘すぎた」



そう言って先輩が差し出してくれたのは、お目当てのいちごミルクだった。



「いいんですか!?

だってこれ、限定のやつですよ!!」



先輩に話しかけてもらえただけで嬉しいのに、欲しかったものまで手に入るなんて!


最高の日!!



先輩に全力でお礼をして、教室へ戻った。



「真希ちゃん!

このいちごミルク本当においしい!!大好きな味!!」



「雪、私気付いたよ。

最近雪の機嫌が良い理由は、まさかまさかの遥人先輩!?」



「真希ちゃん!大声で言わないで!

真希ちゃんってエスパーか何か!?」



「雪わかりやすいんだよ

最近ずっとニコニコしてるし、さっき遥人先輩に会ったとき驚くほどテンション上がってたし!」



「私わかりやすいタイプなんだ、、、

そういえば爽くんにも良いことあった?って聞かれたな」



「爽?あいつは雪のことよーく見てるからね」



笑いながらそう言う真希ちゃん

自分が顔に出やすいタイプだなんて全然思ってなかったから、なんか恥ずかしくなってくる!