「香音…?」

そんな時に声をかけられた

声のした方を向くとそこにいたのはお兄ちゃんだった

「やっぱり香音だ
 どうしたの?こんな時間に」

今ここで雄斗に会いに行くと言ったら……止められるだろうか……

でも………

「お兄ちゃん………私…雄斗に会いに行ってくる……」

「下山先生………ってまさか香音……思い出したのか……?」

「ごめん………関口先生に全部聞いて……そしたら思い出した……」