「私の………失った記憶の2年間のことです……」 「………………岩本は思い出したいの?」 「はい…… 引っ越す前にどうしても…… ずっと引っ掛かっていることがあるんです……」 「引っ掛かっていること?」 「失った記憶の2年間に………忘れてはいけないこと………大切な人と出会っている気がして……」 「………………………」 「たまに見る夢の中で出てくる人が………優しい声で私の名前を呼ぶんです… その声を……どこかで聞いたことがあるような気がするのに……思いだせない」