私の人生を変えてくれた人 3 後編


「私の………失った記憶の2年間のことです……」

「………………岩本は思い出したいの?」

「はい……
 引っ越す前にどうしても……
 ずっと引っ掛かっていることがあるんです……」

「引っ掛かっていること?」

「失った記憶の2年間に………忘れてはいけないこと………大切な人と出会っている気がして……」

「………………………」

「たまに見る夢の中で出てくる人が………優しい声で私の名前を呼ぶんです…
 その声を……どこかで聞いたことがあるような気がするのに……思いだせない」