「こんなに可愛くて優しい子をひとりで生んで育ててくれてありがとう」
「どうして凛のことを知って……」
私との記憶を取り戻しただけなら、私が凛を身籠ったことなど知らないはずなのに。
驚きを隠せずにいると、遼生さんはチラッと洋菓子店のほうを見た。
「ふたりが帰ってくる前に明子さんから全部聞いたんだ。つらい時、そばにいられなくて本当にごめん」
涙を流しながら謝罪の言葉を繰り返す遼生さんを見て、本当に記憶がすべて戻ったのだと確信が持てた。
「それと俺が倒れた時に病院で付き添ってくれていたのに、母さんと珠緒が萌にひどいことを言ってごめん」
「どうしてそれを……」
もしかしてあの時、目を覚ましていたの?
私の予想は当たっていたようで、彼は眉尻を下げた。
「あの時はまだ記憶が戻っていなくて、なんのことか理解できず守ることができなくて悪かった。……珠緒には俺の気持ちを伝えて婚約破棄したから。駆け落ちを決めた時に破棄して置けば、萌につらい思いをさせなかったのに、本当に悪かった」
「謝らないでください、遼生さん」
「どうして凛のことを知って……」
私との記憶を取り戻しただけなら、私が凛を身籠ったことなど知らないはずなのに。
驚きを隠せずにいると、遼生さんはチラッと洋菓子店のほうを見た。
「ふたりが帰ってくる前に明子さんから全部聞いたんだ。つらい時、そばにいられなくて本当にごめん」
涙を流しながら謝罪の言葉を繰り返す遼生さんを見て、本当に記憶がすべて戻ったのだと確信が持てた。
「それと俺が倒れた時に病院で付き添ってくれていたのに、母さんと珠緒が萌にひどいことを言ってごめん」
「どうしてそれを……」
もしかしてあの時、目を覚ましていたの?
私の予想は当たっていたようで、彼は眉尻を下げた。
「あの時はまだ記憶が戻っていなくて、なんのことか理解できず守ることができなくて悪かった。……珠緒には俺の気持ちを伝えて婚約破棄したから。駆け落ちを決めた時に破棄して置けば、萌につらい思いをさせなかったのに、本当に悪かった」
「謝らないでください、遼生さん」



