そして「りょーせー君、元気だった?」と聞く凛の顔を見つめる。そんなふたりを前にして、私は一歩も動くことができずにいた。
遼生さんが約束通り戻ってきた。彼と会える日を不安に思いながらも待ちわびていたはずなのに、やっぱり恐怖心が大きい。
遼生さんの記憶は戻っているのだろうか。私と凛のことを覚えている? 記憶を取り戻していたとしたら彼は今、どんな思いで凛を抱いているの?
知るのが怖くて微動だにできない中、凛が小首を傾げながら「りょーせー君?」と声をかえた。
「凛ちゃん……っ」
震える声で凛の名前を呼びながら、遼生さんの頬に一筋の涙が伝う。
「えっ! ど、どうしたのりょーせー君!」
突然涙を流した遼生さんに凛は慌て出す。
「痛いの? 大丈夫?」
心配する凛を遼生さんは目を細めて愛おしそうに見つめた。
「いや、違うよ。……やっと凛ちゃんに会えたのが嬉しかったんだ」
「凛もりょーせー君に会えて嬉しいよ? でも凛は泣かないよ?」
「そうだね、嬉しいのに泣くのは変だよね」
笑いながらも遼生さんは静かに涙を流し続ける。
遼生さんの涙に戸惑いを隠せずにいる中、彼は手で涙を拭ってこちらを見た。
遼生さんが約束通り戻ってきた。彼と会える日を不安に思いながらも待ちわびていたはずなのに、やっぱり恐怖心が大きい。
遼生さんの記憶は戻っているのだろうか。私と凛のことを覚えている? 記憶を取り戻していたとしたら彼は今、どんな思いで凛を抱いているの?
知るのが怖くて微動だにできない中、凛が小首を傾げながら「りょーせー君?」と声をかえた。
「凛ちゃん……っ」
震える声で凛の名前を呼びながら、遼生さんの頬に一筋の涙が伝う。
「えっ! ど、どうしたのりょーせー君!」
突然涙を流した遼生さんに凛は慌て出す。
「痛いの? 大丈夫?」
心配する凛を遼生さんは目を細めて愛おしそうに見つめた。
「いや、違うよ。……やっと凛ちゃんに会えたのが嬉しかったんだ」
「凛もりょーせー君に会えて嬉しいよ? でも凛は泣かないよ?」
「そうだね、嬉しいのに泣くのは変だよね」
笑いながらも遼生さんは静かに涙を流し続ける。
遼生さんの涙に戸惑いを隠せずにいる中、彼は手で涙を拭ってこちらを見た。



