そう切り出した珠緒は、コーヒーを一口飲んで話を続けた。
「あの時、思いっきり吐き出せたからかな? あの子には悪いことをしちゃったけど、すごくすっきりしているの。……本当は四年前に遼生さんから結婚したい相手がいる、婚約を解消したいと言われた時に遼生さんと結婚することは諦めていた。でも周りがそれを許してくれなくて、私もムキになっていたんだと思う」
「珠緒……」
きっと彼女も両親に幼い頃から家のことを考えて行動するよう、常に言われてきたのだろう。
「それに私には、遼生さんと結婚する道しかなかったから。……でもこの一週間、冷静に自分のことをいろいろ考えたの。そうしたら私、なにもやりたいことも趣味もないことに気づいて。これじゃ人生を損してるって思ってさ。だから様々なことにチャレンジしたい」
そう言うと珠緒は目を輝かせた。
「銀行は兄が継ぐけど、社会に出て働きたい気持ちもあって。結婚するのに不要だからと車の免許を取ることを諦めていたし、日本や世界中を旅行してみたい。考え出したら、意外とやりたいことがいっぱいあって、私の人生はまだまだこれからだって前向きになれている」
「……そっか」
珠緒を見れば、すべて本心だとわかる。幼い頃から婚約関係にあり、何度も顔を合わせてきた仲だからこそ心から応援したいと思う。
「あの時、思いっきり吐き出せたからかな? あの子には悪いことをしちゃったけど、すごくすっきりしているの。……本当は四年前に遼生さんから結婚したい相手がいる、婚約を解消したいと言われた時に遼生さんと結婚することは諦めていた。でも周りがそれを許してくれなくて、私もムキになっていたんだと思う」
「珠緒……」
きっと彼女も両親に幼い頃から家のことを考えて行動するよう、常に言われてきたのだろう。
「それに私には、遼生さんと結婚する道しかなかったから。……でもこの一週間、冷静に自分のことをいろいろ考えたの。そうしたら私、なにもやりたいことも趣味もないことに気づいて。これじゃ人生を損してるって思ってさ。だから様々なことにチャレンジしたい」
そう言うと珠緒は目を輝かせた。
「銀行は兄が継ぐけど、社会に出て働きたい気持ちもあって。結婚するのに不要だからと車の免許を取ることを諦めていたし、日本や世界中を旅行してみたい。考え出したら、意外とやりたいことがいっぱいあって、私の人生はまだまだこれからだって前向きになれている」
「……そっか」
珠緒を見れば、すべて本心だとわかる。幼い頃から婚約関係にあり、何度も顔を合わせてきた仲だからこそ心から応援したいと思う。



