愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする

「萌ちゃんじゃなきゃだめなんだ。萌ちゃん以外の女性と結婚なんて考えられない」

 彼の言葉に私の気持ちは強く固まり、たまらず遼生さんに抱きついた。

「……と、びっくりした」

 私に急に抱きつかれた彼は、尻餅をつきながらも私の身体を抱き止めてくれた。そして優しく抱きしめ返してくれて、背中や髪を撫でていく。

「萌ちゃん、返事を聞かせてくれる?」

 少しだけ彼との間に距離を作って、至近距離で見つめた。薄焦げ茶色の瞳には、泣きじゃくる私が映っていて頬が緩む。

「はい! よろしくお願いします」

 笑顔で返事をすると、遼生さんはきつく私を抱きしめた。

「ありがとう。……絶対に幸せにするから」

 ドキドキしているのは私だけではなくて、遼生さんの胸の鼓動も早い。それを感じて幸せな気持ちで満たされていく。

 地面に落ちてしまった箱を拾い、彼が左手薬指に指輪をはめてくれた瞬間、いつの間にか囲まれていたギャラリーから大きな拍手が送られた。

「おめでとうございますー!」

「お幸せにー!」